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Ana

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4.7 xia men 石屋さんの落語論

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     朝は8時半に待ち合わせです。 


     ホテルを出て、彼の家まで歩きます。


     大きな赤い車。


     荷物も積んでもらい、ローカルエリアへ出発です。


     許さんは助手席、私は後部座席です。




     朝ごはんに、カフェラテ、肉まん、煮卵を用意してくれました。全て温かい……煮卵は殻をむきます。



     肉まんを食べ終わると、



    祝「ゴミはこちら。」



     と、運転中にも関わらずサッとゴミ袋を出してくれます。


     


     視界の広さ、空間の支配力。スーパー前座ですね。



     また、ミネラルウォーターがドアのポケットには何本も入れてあります。





     ここで商売をなさっているんだなと感じます。



     ここはオフィス街。



     海の向こうが台湾です。



     間のいくつかの島それぞれどちらかのものだそうです。




     こちらは至るところにスローガンのモニュメントがありますが、この台湾に向けられたモニュメントはまた大きいです。




     

     一つの中国。



     またxia men大学の新しいキャンパスも途中にありました。街のように広い。こんなのを2年で作っちゃうそうです。



     道路脇には倒れた木が何本も。



     南国らしい先端から大きな葉が飛び出している木が何本も。



     去年の台風でなぎ倒されたそうです。



     

     ここは街中ではないので政府も片付けないとこことでした。




     


     海中トンネルを進みます。



    祝「アラブの人たちならここは全部ガラスにするね。」



     ジョークです。




    祝「KTVを知ってるかい??」




    遊「カラオケですよね。」




    祝「そう、でもただのカラオケじゃないんだ。女の子が付いてくる。 



     この田舎にはKTVがたくさんある。それはこちらの商売のやり方。



     仕事が成立する。成立すれば最後はKTVに一緒に行く。そこまでやって仕事が終わる。



     それがここの文化だ。


     

     もし、この国で商売するならお酒に強いのも大事。



     そしてこの土地の女性たちは旦那が外でそういう遊びをしても怒らない。



     彼らはそうやって稼いでくるものだと分かっているから。



     だからこちらには外に何人も彼女がいる人が多い。



     いいとか悪いとかじゃない、これは文化なんだ。」





     Ishida Jyunichi ……




    祝「ほら、街の様子、家をよく見てごらん。ここはほとんどの家が石でできている。


     僕みたいな小さな石材屋を入れても、1万件の石屋がこの地方にはあるんだよ。


     あれは、安い石。


     このホテル、それからこの新しいマンションに使っているのは大理石。僕たちが扱っているのはこっち。




     今追い越した、スクーターに乗った人がいるだろ?




     あるボスは、4年前はああだった。


     それが今ではベンツを何台も乗り回しているんだよ。」





     駐車場みたいなゲートのバーが上がります。そこをくぐるとでかい豆腐みたいな石がたくさん。




    祝「あの石はイタリアから来た。こっちはスペイン。これはイランだね。」



     石に産地が書いてあります。


     手前のレールは石を運ぶクレーン用のもの。造船所にあったやつです。石をまたぐような大きなクレーン。


     その中を車でスルー。





    祝「今度は石のスーパーマーケットだよ。」




     本当にその表現通り。色んな色の石の板が、ドミノ倒しかというように、ドームの中に並びます。




     

     あわわ……わぁ……なんじゃこりゃ。




     次は石の工場。





     水がたくさん滴る機械。石を切っているんだそうです。



     ちょっと臭いのは糊の臭いです。



     石の板の強度を上げるために、裏に糊を塗っています。





    祝「この大きな工場のボスはもともとは車の運転手。それが数年でこれだけの工場を持つようになった。学校は中学校までだよ。」




     サクセスストーリーばかりです。



    祝「もっとすごいところにいこう。さらにああ……って言わせちゃうよ。空いた口が塞がらないよ。」




     今度のところは高級な石を扱ったところです。



    祝「一つ約束がある。ここでは中国語は喋らないでくれ。英語オンリー。君たちは僕の外国のお客様として振る舞ってくれ。」




     すごい…







     天然の山水画と言われている石や、色とりどりの石達……見たことのない景色です。美術館のようです。



     





     写真も撮ってもらいました。



     外国の乞食ですね……


     金を持ってないのがまるわかりです。




     ここで奥さまも合流。



     近くの韓国料理店でランチタイムです。



    祝「きれいなお店だろ?店主は韓国人とのハーフ。僕は清潔なのが好き。だからここをよく使うんだ。」

     



     いろいろと、注文してくださいます。



     まさか、中国人から落語についてアドバイスをもらうことになるとは……


     僕も相声、中国の伝統的な話芸が好きだよ。



     誰が君の話を聞くんだ?


     みんなは何にお金を払うんだ?


     時代は変わる、世の中は変わる。


     変わらなければ終わってしまう。



     古いものとして、国に保護されるだろ?守られるだろ?それは国が必要だと思うからだ。



     古いものはいいんだよ。



     ただこれからの人達はどうする?



     まずその伝統的なものを聞きたいと思うか?たとえそれが良いものでも。



     今中国で再び相声(落語のようなもので伝統的な話芸)を盛り上げた国民的スターがいる。



     彼のやったことは同業者には避難される、あれは相声ではないと。



     彼もそれを認めている。



     ただ、多くのお客は彼を認める。


     そこに笑いがあるんだ。



     彼のおかげで相声はまた盛り返した。



     お客が来る。金を払う。業界がもうかる。



     変わることで、彼は相声を守っているんだ。変革が伝統的なものを守る道なんだよ。



     今の言葉で、今のことを盛り込む。


     

     パッケージを変えるんだ。






     なんというか、耳が痛くはあります。ドンピシャだとも感じます。




     私は古典落語が好きで、普通にただやって面白い、それが理想です。



     ただ、この旅に出て思った、気付いたことの一つは、落語は古いということです。




     古典落語だからそりゃ古くて当然だとか、ギャグが古い、そういうことではありません。




     もし、中国の人が落語を日本人が聞くように聞けたとしたなら日本人より楽しめるんじゃないかなという意味です。




     落語の笑いの持つ空気、中でも共感できる空気が少し前のときのものだと思ったんです。



     落語のことを分かっていない、分かりえないと思いました。





     

    その辺のぼんやりと感じていたことをグサッと突かれた感じです。





     変革は大変だ。リスクもある。


     だが、難しいからお金が稼げる。



     10年だ。


      


     変わらなければ未来はない。 




     もちろん、これは僕個人の意見だ。ご参考まで。

      





     最後は彼の工場へ。




     たくさんの大理石のパネルには番号が振ってあります。


     

     建物の図面を見せてもらいます、そちらにも番号が降ってあります。



     大きな板を小さなパネルに切断、色ごとに分けて、設計図と同じ番号をあてます。



     この通りに現場で並べるそうです。




     



     今、中国は景気がいい。だから、このような装飾品に需要がある。


     ここがこんなに大きくなったのはこの10年。僕はこの商売を始めて7年。


     ここは世界で一番石が集まる。



     たくさんのお金が動く。



     海外の金持ちが直接取引したらボラれる。だから、僕を使う。


     君だってできる。知り合いがたくさんいれば。


     お客を見つけて僕に電話をするだけでいいんだから。




     もちろん僕はより安く買うために普段から業者と関係を良くしておく必要があるよ。




     そしてそこにお金が産まれる。



     これは地下にあればただの石。


     それが出てくると大きなお金に変わる。



     ただ、経済成長は角度がゆるやかになってきているから、この業界もゆるやかになってきているけどね。 





     事務所で中国茶を飲みながら。


     僕のとこみたいな工場がここには1000はある。



     変革が必要だ。変革がなければ僕の商売は六ヶ月で終わる。



     変革がなければ死があるのみだ。








     うーん、私は本当に人の意見に影響を受けやすいです。



     ただ、初めて会う、国も違う私にここまで真剣に語ってくれたのは何なんでしょう。




     ごちゃごちゃ言わずにまずはネタを増やしましょう。